2024/2025ニュークロップ
東チモールは、国自体が新しく、21世紀最初の独立国です。独立以来日本のNPO団体ピースウィンズさんが支援のためにコーヒーの栽培に関わってこられました。
コーヒー栽培自体は19世紀の初めにポルトガル人により伝えられ、その後も他国の様に生産性重視の品種改良が行われなかったため、逆に味の良い従来種であるティピカ種が多く残ることとなりました。
十分な標高(1450m以上)、豊富な雨量(年間2500から300mm)、豊かな熱帯の土壌など、コーヒー栽培に最適です。更に、日陰栽培、手摘み、天日乾燥、水洗処理など、コーヒー先進国並です。
レテフォホには多くの集落があり、集落ごとに入荷します。現在のものは下記のとおりです。定評の高いエリアです。
<エリア集落情報>
集落名:Goulala 1(ゴウララ 1)
所在地:Goulolo ,Letefoho
標高:約 1500m
生産者数:14 人
グループリーダー名:Joaquin Afonso da Silva (ジョアキン アフォンソ ダ シルバ)
集落名の由来:レテフォホで話者の多いマンバイ語で「モクマオウの中」という意味。
シェードツリー:モクマオウ
モクマオウの中、という集落名の通りモクマオウの森が広がり、その森の中でコーヒーを栽培している。
モクマオウはマメ科の常緑樹で窒素固定を行い空気中の窒素を土の中に取り込み、コーヒーに栄養を届ける。
また、乾季にはモクマオウの落ち葉が圃場の表土を覆いつくし、土壌の保水性を維持し乾季にコーヒーが枯れてしまうことを
防ぎ、雨季には落ち葉の腐敗が緩やかに進み腐葉土となり、落ち葉もコーヒーの栄養源となる。
気候や植生に恵まれており、粒の大きいコーヒーが収穫される。PWJ がコーヒー生産者支援を始めた 2003 年から事業
に参加している生産者が多く、2010 年には PWJ が貯水タンクを設置した。日本に輸出していることを誇りにしている生産者が多い集落。